RFC1846 日本語訳
1846 SMTP 521 Reply Code. A. Durand, F. Dupont. September 1995. (Format: TXT=6558 bytes) (Status: EXPERIMENTAL)
RFC一覧
英語原文
Network Working Group A. Durand Request For Comments: 1846 IMAG Category: Experimental F. Dupont INRIA Rocquencourt September 1995 SMTP 521 Reply Code SMTP 521 返答コード このメモの位置づけ このメモはインターネットコミュニティのための実験用のプロトコルを定 義する。このメモはいかなる種類のインターネット標準も指定しない。改 良のための議論と提案を要望する。このメモの配布は無制限です。 要旨 このメモは新たな単純メール転送プロトコル(SMTP) [1]の返答コード 521 を定義する。インターネットのホストが到来するメールを受理しないこと を明示するために、これを使用する。 1. 動機 インターネット上のホストは、大きな汎用ホストからより小さな特化した ホストへ移行した。NTPあるいはDNSをサービスするような特別な仕事のた めの専用のホストの数は増加している。これらの専用のホストは頻繁に メールサービスを提供しない。 普通、これらのメールレス・ホストはSMTPサーバを走らせない。不運にも、 ユーザは時々メールをこれらのホストへ誤って宛てるかもしれない。宛先 の誤ったメールを配達しようと試みる通常のSMTPクライアントはホスト上 にSMTPサーバがないことを一時的エラーのように取り扱わなければならな い。もしかするとSMTPサーバがのちに開始されるかもしれないので、これ らはあとで配達するためにメールをキューに入れなければならない。 これは、普通何らかの混乱したエラーメッセージとともにメールが返され るまで、それが数日キューの中に残ることを引き起こす。 2. 二つの補完的な解決法 二つの補完的な解決法はこの問題を処理するためにイプリメントされても よい。第一は、宛先の誤ったメールをバウンスするためにMX中継を使用す ることです。第二は、全てのメールをバウンスするためにメールレス・ホ スト上に最小のsmtpサーバをイプリメントすることです。 二つの解決法の選択はサイト依存です。 3. MX中継の解決法 MX中継は、あるインターネットのホストがメールを受理しないことをSMTP クライアントに示すために使用される。 SMTP対話の間、これらのMX中継はSMTP 521返答コードとともに届け先がこ の特定のホストの任意のメールをバウンスするかもしれない。 SMTP対話の例: ---> 220 relay.imag.fr ready <--- HELO client.inria.fr ---> 250 relay.imag.fr Hello client.inria.fr <--- MAIL FROM:---> 250 ... Sender Ok <--- RCPT TO: ---> 521 nomail.imag.fr does not accept mail <--- QUIT ---> 221 relay.imag.fr closing connection もしメールレスホストに対する優先度 n のMX中継がそれに代わってメール をバウンスするならば、このメールレスホストに対する n より低い優先度 の任意の他のMX中継は同じように行うべきです。 4. SMTPサーバの解決法 4.1 521グリーティング ホストは、到来するSMTP接続へのはじめの 521 "Host does not accept mail" 返答をによって、それがメールを受理しないことを示すかもしれな い。サーバのホストの公式の名前あるいはそれのIPアドレスは返答コード に続く最初の語として送られなければならない。 例えば: 521 canon.inria.fr does not accept mail 4.2 SMTP対話 はじめの 521返答を発行したあとに、サーバのホストは次の二つの選択肢 の内の一つを行わなければならない: a) SMTP接続の閉鎖。 b) コマンドを読み込み、QUITを除く全てのコマンドへ 521返答の発行す る。もしSMTPクライアントが有為の時間のあとにQUITコマンドを発行 しないならば、SMTPサーバはタイムアウトおよび接続の閉鎖を行わな ければならない。提案されたタイムアウトの値は 5分です。 議論: SMTPサーバがはじめの 521返答を発行したあとすぐに接続を閉鎖する場合、 いくつかの実在するクライアントは、状態を過渡的エラーのように取り扱 いあとで配達するためにメールを再びキューに入れる。もしSMTPサーバが 接続を開いたままにしておくならば、これらのクライアントはすぐにQUIT コマンドを送り、メールを返す。 4.3 MX 521グリーティング・メッセージを送るホストは任意のドメインに対する MXレコードとしてリストに載せられてはいけない。 4.4 Postmaster 521グリーティングメッセージを送るSMTPサーバは、STD 3, RFC 1123 ([2]) の postmaster の必要条件に従属しない。 議論: Postmaster が存在する。それで、メールエラーを報告することができる。 メールをサポートしないホストは、Postmaster を必要としない。 5. SMTPクライアントの振る舞い もしSMTPクライアントが 521グリーティングメッセージを発行するMXレ コード上のホストに遭遇したならば、それは以下の二つの選択枝の内の 一つを行わなければならない: a) そのドメインに対する異なるMXホストへそれを配達することを試みる。 b) 適切な無配達報告(non-delivery report)とともにメールを返す。 もしSMTPクライアントがSMTP対話のそれ以外の部分において 521返答コー ドに遭遇したならば、それは適切な無配達報告とともにメールを返さなけ ればならない。 6. セキュリティの問題点 全く走っていないSMTPサーバ、あるいは到来する接続への応答で固定の文 字列を単純に発する走っているSMTPサーバは意味深いことではあるが、 走っている完全なSMTPインプリメンテーションよりも少しのセキュリティ 問題の機会を与える。 7. 著者のアドレス Alain Durand Institut de Mathematiques Appliquees de Grenoble (IMAG) BP 53 38041 Grenoble CEDEX 9 France Phone : +33 76 63 57 03 Fax : +33 76 44 66 75 EMail: Alain.Durand@imag.fr Francis Dupont Institut National de Recherche en Informatique et en Automatique B.P. 105 / 78153 Le Chesnay CEDEX France Phone : +33 1 39 63 52 13 Fax : +33 1 39 63 53 30 EMail: Francis.Dupont@inria.fr 8. 経験 この返答コードをイプリメントする方は、mailext@list.net まであなたの 経験を報告するメッセージを送るようお願いします。 9. 参照文献 [1] Postel, J., "Simple Mail Transfer Protocol", STD 10, RFC 821, USC/Information Sciences Institute, August 1982. [2] Braden, R., Editor, "Requirements for Internet Hosts - Application and Support", STD 3, RFC 1123, USC/Information Sciences Institute, October 1989.
一覧
スポンサーリンク