Gmailが〜@googlemail.comでも使える(Gmailの訴訟問題)

日本では『Gmail』として知られるGoogle Incのメールサービスですが、国によっては『Google Mail』というサービス名で呼ばれたりします。
これはその国で『Gmail』という商標が使用できなかったためで、発行されるメールアドレスも日本では〜@gmail.comですが、〜@googlemail.comとなっていたりします。
このため〜@gmail.comというアドレスでも、@マーク以下を〜@googlemail.comに変更して使用することができます。
ただし『Gmail』という商標が使用できない国からの送信では『〜@gmail.com』というアドレスからは送信できず、『〜@googlemail.com』のみとなるようです。

[参考記事] 1e100.netとは

Googleが『Gmail』という名称をイギリスでは使用できない理由

イギリスでは、The Market Age 社が『Gmail』を商標登録しているため、2005年に商標訴訟に敗れサービス名が『Google Mail』となっています。

Googleが『Gmail』という名称をドイツ、スイスでは使用できない理由

ドイツでベンチャーキャピタル事業を営むDaniel Gierschが電子郵便配達サービス『Giersch mail』を運営しており、その略称が『G-mail』として商標を使用していたため、 2007年7月4日に裁判所の裁定でGoogleは『Gmail』の商標が使用中止となっています。
またスイスでもGiersch氏との裁判の結果、Googleの主張を退ける裁定が下されています。
Giersch氏は、ドイツ、スイス、ノルウェー、モナコ国内でのみ商標の使用を希望している。

googlemail.comは、もともと別の人が登録していた

Google の商標を含んだドメイン名『googlemail.com』をインドの Dot Name Communications がレジストラEnom社を通じて取得していましたが、 Google Inc.が異議を申し立て、ICANN’s Uniform Domain Name Dispute Resolution Policy に従って紛争処理が行われました。

紛争処理の判決で、Google Inc.が『googlemail.com』を取得することとなりました。

DECISION
Panel finds in favor of Complainant Google Inc. and against Respondent Dot Name Communications and ORDERS, as a remedy, that the Domain Name <googlemail.com> be transferred to Google Inc.

Google Inc. v. Dot Name Communications Claim Number: FA0206000114712

Googleと『gmail.pl』登録者との争い

ポーランドでは、『gmail.pl』というドメインについて争いが行われています。

Googleの主張では、『gmail.pl』というドメインは販売目的で取得されたもので、以前『販売中』と掲示されていたとされています。
ドメイン占拠し高値で販売しようとする手段は『サイバークワッティング(cybersquatting)』と呼ばれ、そういった業者を『サイバークワッター(cybersquatter)』といいます。

Googleが2007年1月にドメインの所有者調査のため、 ポーランドの仲裁機関で手続きを始めた時期に、『gmail.pl』のサイトは『Grupa Mlodych Artystow i Literatow(GMAiL)』という団体のブログが掲載され始めたとのことです。

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