MBR形式で設定されたHDDパーティションをGPT形式に変更する方法(2TB以上のHDDを認識させる方法)

2TB以上のHDDの領域を認識させるためには、以前のWindowsのMBR(マスターブートレコード)ではできません。
2TB以上の領域を扱うにはGPT形式を使用する必要があります。

[参考記事] 2TBを超えるHDDを増設する方法(パーティション・フォーマット)

未使用のHDDをWindowsのPCに接続して、「ディスクの管理」を開くと次のような画面が出てきます。

選択したディスクに次のパーティションスタイルを使用する
MBR(マスターブートレコード)
GPT(GUIDパーティションテーブル)

注意:以前のバージョンのWindowsでは、GPTパーティションスタイルが認識されません。
このスタイルは、容量が2TBを超えるディスク、またはItaniumベースのコンピューターで使用されいるディスクで使用することをお勧めします。

このとき2TB以上のHDDであればGPTを選択すると、2TB以上の領域を認識することができます。

MBR形式をGPT形式に変更する方法

間違ってMBRを選択してしまった時はコマンドラインで変更することができます。

『プログラムとファイルの検索』で『cmd』と入力して、コマンドプロンプトを立ち上げます。

diskpartを実行します。

C:¥>diskpart

Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7601
Copyright (C) 1999-2008 Microsoft Corporation.
コンピューター: HOGE

ディスクの一覧を表示します。

DISKPART> list disk

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン     3726 GB      0 B
  ディスク 1    オンライン      447 GB      0 B

ディスクの番号からGPTに変更する番号を指定します。

DISKPART> select disk 0

ディスク 0 が選択されました。

指定したディスクが選択されていることを確認します。

DISKPART> list disk

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
* ディスク 0    オンライン     3726 GB      0 B
  ディスク 1    オンライン      447 GB      0 B

ディスクに*が付いているものが選択されている状態です。

GPTに変換します。

DISKPART> convert gpt

DiskPart は選択されたディスクを GPT フォーマットに正常に変換しました。

GPTに変換されていることを確認します。

DISKPART> list disk

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
* ディスク 0    オンライン     3726 GB      0 B        *
  ディスク 1    オンライン      447 GB      0 B

GPTに*が付いていれば、GPT形式です。

diskpartを終了します。

DISKPART> exit

ブランクな状態にするには

MBR形式でもGPT形式でもない空の状態にするには、diskpartでディスクを選択して、『clean』を実行します。

DISKPART> clean
DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。

OSなどによる対応

GPT形式のパーティションからOSを起動するにはマザーボードのディスクコントローラがUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)に対応している必要があります。
GPTが普及し始めたのは2008年ごろなので、それ以降のPCはほとんどUEFIに対応しています。
またOSによっても対応・非対応が分かれます。

OSBIOS(UEFI非対応)UEFI対応データディスクとしての使用
XP32ビット×××
Vista××
7×
XP64ビット××
Vista××
Vista SP1以降×
7×
8×
10×

CentOS6では32ビットでもデータディスクとして使用できます。
32bit版WindowsXPでもアプリケーションをインストールすることで、GPT形式のパーティション(2TB以上のHDD)を認識できるようにしてデータディスクとして使用することはできるようですが、システムディスクとして使用することはできません。

『2TBの壁』と『2.2TBの壁』どちらが正しいのか

ちなみにこの2TBの制限を『2TBの壁』や『2.2TBの壁』と言いますが、2TBと2.2TBは単位の計算方法の違いです。

セクタサイズ(512Bytes)×32bit
=512B×2の32乗
=2,199,023,255,552B
となります。

これを単純にTBに変換すると2.199TB≒2.2TBとなります。

パソコン内部では1000ではなく1024で計算されるため
2,199,023,255,552B
2,147,483,648KB
2,097,152MB
2,048GB
2TB
となり2TBとなります。

GPT形式で管理できる最大領域

GPTは8ZB(ゼタバイト)まで領域を管理できます。
8,589,934,592TB(テラバイト)
8,388,608PB(ペタバイト)
8,192ZB(エクサバイト)
8ZB(ゼタバイト)

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