Postfixの容量制限 (main.cfの設定)

Postfixの設定はmain.cfファイルで設定ができます。メールサーバの運用でトラブルとなるのがメールの上限値の場合が多いです。

message_size_limit

1通の最大容量
デフォルト10M (10240000)

mailbox_size_limit

1つのメールボックスの最大容量
デフォルト50M (51200000)

virtual_mailbox_limit

バーチャルドメイン(virtualdomain)での1つのメールボックスの最大容量
デフォルト50M (51200000)

容量の設定をするときは、main.cfに次のように書く。例:mailbox_size_limitを100Mにする。

mailbox_size_limit = 102400000

容量を無制限にするには値を 0 にします。

mailbox_size_limit = 0

メールボックスの容量が設定の値を上回ったときには、次のようなエラーメッセージのメールが返ってくる。

delivery failed to mailbox
error writing message: File too large

また、受け取れなくなるメールはメールボックスが最大容量を越して以降です。
メールを保存する前にメールボックスの容量がオーバーしていなくて、保存した時点で容量をオーバーする場合は受信できます。
つまりメールボックスのファイルは最大でmailbox_size_limit(またはvirtual_mailbox_limit)とmessage_size_limitの容量を足したものから1引いた値になります。

mailbox_size_limitの設定値がmailbox_size_limit(またはvirtual_mailbox_limit)よりも大きい場合にはメールログに下記のように出力されます。

fatal: main.cf configuration error: virtual_mailbox_limit is smaller than message_size_limit

この場合、mailbox_size_limit(またはvirtual_mailbox_limit)の設定値は無視されてデフォルト値(50M)が適用されます。
注意点としてmailbox_size_limitの設定を無制限にしていた場合、mailbox_size_limit(またはvirtual_mailbox_limit)が無制限以外に設定されていると無視されます。

main.cfの設定はPostfixを再起動したり、リロードするまで反映されません。

postfix reload

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